メモ

次回作のめも。

「エズィーリオ」


・最も残酷なのは「優しさ」
・優しさの無い世界の正否
・「罪も、雪のように、いつか解ければいいのに。
　でも、ゴミ山のように降り積もるだけで、決してなくなりはしないのよ」
・贖罪という施しの真実
・信頼と裏切り
・感情論の正否
・恋愛というおぞましい毒


主よ、私の懺悔を聞いてください。
誰かのために生きることこそが私の生きがいだったのです。
本当です。今思えば、馬鹿と付くほど理想主義者でした。
けれど、私は知ってしまったのです。
私が今までしてきたことすべたが、なんと罪深い行為だったか。
優しさを振りまくということは、罪を重ねる行為に等しいのです。
これは、残酷なまでにやさしい物語。
私はあなたに尋ねたいのです。
楽園とは、幸せのみが存在する世界ですか？
それとも、幸せの存在しない世界ですか？
それ以外を、私は、楽園とは認めません。

優しさの限界
優しさの代償
優しさの真実

世界から優しさが減少しているのは、
皆の自己防衛本能が活性化されているからではないでしょうか。
それはつまり
誰にも傷つけられない、誰も傷つけない世界の創造。
未来は、そう悲観すべきものではないのです。

私たち人間は、新たなモラルの創造を果たしているのです。
これは歴史的発見です。

理想主義という病
現実主義という病